長時間運転で首痛に…回復の経緯とドライバーが首を痛めないためには
来院前の状態とお悩み
50代の男性の方が、首の痛み・しびれで来院されました。
痛みの詳しい状態は、以下の通りでした。
- 来院の14日程前から、急に首が痛み始めた。
- 特に首の付け根が痛む。
- 首を振り向く時に、寝違えのように痛みが強く出る。
また痛みの要因と考えられることは、以下のようなことがありました。
- お仕事はトラックドライバーをされており、常に首は緊張状態にある。
- 荷下ろし等、力仕事も多い。
- 休日はバイクに乗ることもある。
初回来院時
お身体のチェックを行ったところ、骨盤が右に上がり、首の骨は右に捻じれる様にゆがみがありました。
また、特に肩と首の付け根部分に、筋肉の硬さが強く出ていました。
その筋肉の硬さによって首の動きが制限され、それを無理に動かすと痛みが走るという状態でした。
そのため、まずは硬くなっている首と肩の筋肉を緩める施術を中心に行いました。
また首の骨の捻じれによって首や肩回りの負荷に左右差が出ており、それが原因で筋肉の硬さにも左右差が出ていたため、首と背中の骨格矯正も行いました。
来院時の横を向く事が出来ない状態から、首の痛みはまだ残るものの、施術後は横を向く事が出来る様になりました。
改善までの経緯
2回目以降も、基本的には同様の施術方針で進めていき、状態はどんどん改善していきました。
初回来院時から15日程経った頃には、ほぼ痛み無く、スムーズに首を動かす事が出来る様になっていました。
首を動かしやすくなってからは、アドバイス通り休憩時間等に首を回したり、肩甲骨を動かすように大きく肩を回したりする等、とにかく同じ姿勢を長時間続けない様に気を付けていたとのことでした。
その努力もあり、3週間が経つ頃には不安なく運転の仕事をこなすことができるようになっていました。
現在も調子の良さは持続し、月に1回程度、お身体のメンテナンスで来院されています。
長時間運転で首を痛めてしまったら
今回の方は、運転時の姿勢の悪さや、運転後のケア不足によって首を痛めてしまいました。
運転によって首を痛めないためには、まずは首を痛めないような運転姿勢をとることが最も重要です。
運転中は、どうしても頭が前に出てしまったり、座席の位置等で猫背の姿勢にもなりやすくなったりします。
そういった崩れた姿勢のまま長時間運転すると、頭を支えるために首の特定箇所に負担がかかり、首の痛みへとつながりやすくなってしまいます。
まずは運転中の首への負担が最小限になるよう、耳と肩をつなぐラインが、地面に対してまっすぐになるような姿勢を心がけましょう。
ただ首に痛みが生じたとしても、運転後のケアをしっかりしてあげることで、痛みは改善・予防できます。
休憩中やお風呂上り等に、肩甲骨を動かすように肩や首を回したり、ストレッチをしたりすること等が有効です。
もし首の骨格にゆがみが生じている場合は、ゆがんだ骨格を調整することで、痛みの改善・予防は可能です。
骨格を調整することで、特定箇所にかかっていた負担が軽減し、痛みの再発予防にもつながっていきます。
個人で骨格を調整することは難しいと思いますので、お近くの整体や整骨院等にご相談してみてください。
首に負担を貯めない運転習慣を
ドライバーのお仕事は常に緊張状態が続き、荷物の積み下ろしもあるため、首や肩はもちろん、腰や脚にも筋肉の硬さが出やすく、痛みにも繋がりやすいお仕事です。
休憩もすぐには取れず、疲れが溜まることで余計に筋肉が硬くなり、痛みにつながりやすくなります。
痛みを軽減、予防するためにも、日頃の運転姿勢の見直しや、運転後のケアの習慣化を心がけましょう。