噛合せの悪さで軽度の顎関節症に?改善までの経緯と予防法とは
来院前の状態とお悩み
40代女性の方が、首に違和感とだるさがあり、来院されました。
施術前にカウンセリングさせて頂いたところ、以下のような状況でした。
- あごの下から首、肩にかけて違和感、だるさがある。
- しびれや、強い痛み等は無い。
- 仕事の前後では、それらの症状が悪化する等の変化は無かった。
- 普段から歯の噛み合わせが悪い。
- 背中と首の骨格のゆがみが、自分で分かるくらい気になっている。
- 普段重い物はなるべく持たない等、食いしばらないように注意している。
初回来院時
初回時は首の動きが悪く、横を向く範囲がとても狭くなっていました。
お身体の状態を確認した際、首から肩の筋肉が硬くなり、首と背骨にゆがみがありました。
そこで、硬くなっている首周りの筋肉を中心に緩めた後、首と背骨のゆがみを調整する骨格矯正を行いました。
施術後、首の動く範囲は改善され、ご本人曰く「血が巡る感じがする」という実感があるとのことでした。
改善までの経緯
2回目以降も同様の施術を行い、首の動く範囲は回を追うごとに改善していきました。
そして初来院から10日程経った頃に、あごの矯正を行いました(バキバキは鳴らさらないソフトな矯正です)。
2回ほど同様の施術を続けたところ、物を噛む際の違和感が無くなったとのことでした。
また常時感じていた、あごの下から首、肩にかけての違和感も、楽になるスピードが早くなったそうです。
現在は口が開けやすくなり、さらに首の緊張が取れたこともあり、噛合せを改善するために歯科の治療に専念されています。
噛み合わせの悪さは、様々な症状を引き起こします
首周りの筋肉は、頭を支える筋肉や振り向く際に使う筋肉等、腕や脚以上に多くの筋肉があります。
その中の一つに、食べ物を噛む際に使う筋肉もあります。
普段あまり意識することは少ないですが、噛み合わせが悪い状態のままでいると、あごや首周りの筋肉を不自然に使いがちです。
さらに寒い時期だったりストレスが溜まったりすると、無意識に喰いしばって首の筋肉が硬くなってしまいます。
そういった、噛む筋肉に負担をかけることが重なると、あごや首の違和感や痛み、さらには顎関節症へとつながっていきます。
症状の改善・予防のためには、硬くなってしまった首の筋肉を、普段からストレッチしてあげることが重要です。
頭を前に倒したり、横に曲げたりと、首のあらゆる筋肉を、こまめに伸ばしてあげましょう。
また、あご周りの筋肉(特に耳の下辺り)を軽くマッサージしてあげることも、症状の改善・予防へとつながります。