交通事故の後遺症?数ヶ月治らなかった脚の痛みが改善した経緯
来院前の状態とお悩み
40代男性が、交通事故後の施術にて来院されました。
横断歩道を歩行中に、右折してきた車に接触し、転倒しての怪我ということでした。
症状は左股関節と、右足首からすねにかけての痛み、さらに左肘の骨折でした。
事故に遭われたのは7月だったそうですが、左肘の骨折が酷かったために入院していて、当院への来院は3か月後の同年10月に入ってからでした。
初回来院時
初回来院時はまだ肘のギプス(固定具)は取れておらず、また左股関節と右の足首からすねにかけての痛みは、事故直後からあまり変化が無いとのことでした。
お身体の状態を確認したところ、両脚の筋肉はとても硬くなっており、足首の動きも悪くなっていました。
まずは、硬くなっている両脚の筋肉を緩めていく施術を中心に行うことになりました。
筋肉が硬縮しているために施術は大変でしたが、施術後は柔軟性が出ていました。
また日常生活の注意事項として、長時間の立ちっぱなしをしないこと、重いものを持たないこと等、とにかく脚の筋肉に負担のかかることを少しでも軽減するための指導をさせて頂きました。
改善までの経緯
2回目以降も、同様の施術を継続して行いました。
事故の衝撃が強かったこともあり、しばらくは脚の硬さも残っていましたが、施術の回数を重ねるにつれて脚の硬さも改善していきました。
左肘のギブスが外れた段階で状態を確認したところ、固定されていたため左肘の筋肉は硬くなって可動域が狭くなっており、また肘を伸ばすと痛みが出るような状況でした。
そのため、肘周りの筋肉を緩める施術と、肘の可動域(動く範囲)を広げる施術も開始しました。
施術を重ねるごとに、左肘の痛みと可動域も広がり、2ヶ月半が経つ頃には、歩行も問題なく行えるようになりました。
3ヶ月が経過した頃には、脚の痛みもほぼ無く、お仕事にも支障が無い程に回復されました。
交通事故に遭ってしまったら
事故の衝撃はとても強く、身体へ掛かる負担もとても大きくなります。
骨折等の目に見える怪我の場合であれば病院へ行くことになると思いますが、目立った症状が出ていない場合、そのまま放っておいてしまい、後日症状が出てくる方もおられます。
特に今回のように、事故の衝撃で筋肉が硬くなっている場合、事故直後は痛みが出ていなくとも、数日後、長い方だと数年後に症状が現れることもあります。
事故に遭ってしまった場合は、軽症だから大丈夫と思ったとしても、医療機関の受診をお勧めします。
また事故の衝撃により筋肉が硬くなってしまった場合、症状が長期化しないよう、早めにその緊張を解いてあげることもとても重要です。